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Officeアプリ活用術

2019.09.17

アンケート作成のコツとは?誰でも簡単に出来ちゃう方法を紹介

仕事や趣味、イベントなど、色々なシーンで活躍する「アンケート」。簡単に作れる内容から、ピンポイントな結果や答えが欲しくて複雑な内容になるものまで目的や種類によって様々です。ここでは、目的にあわせて「アンケートを作るコツ」と無料で使えるおすすめのツールについてお伝えしていきます。

アンケートを作るツール

アンケート作成をスムーズに行う6ステップ

早速ですが、まずはアンケート作成の流れについてみていきましょう。

以下のステップはすべて基本的な事ではありますが、実際にアンケート作成を行うとなると意外と忘れがちなことです。一旦この6ステップを紙に書きだしたり、Wordにメモしたりするなど、アンケート作成時に参照できるようにしておくと便利ですよ。

ステップ1:得たい情報を明確にする

アンケート作成において最も重要なことは、「得たい情報を明確にしておくこと」です。
どんな情報が得たいのかは、「それを聞いてどうしたいのか?」を掘り下げることで見えてくるはずです。
それに応じて、得たい情報がどのようなものかを想定しておきましょう。

ステップ2:仮説を立ててみる

アンケートとは、「何らかの得たい情報」があるから行いますよね。
ですので、ステップ1の得たい情報を明確にした後は「このような質問を行えば、こういった答えが返ってくる(こない)はず」といった回答の仮説を立ててみましょう。
その仮説が正しかったのか?それとも意外な結果になったのか?それによって、アンケート結果から進めていく施策やマーケティングの方法もずいぶんと変わってくるはずです。事前に仮説を立てておくとアンケート後に何をしよう、どうしよう、となる事を防げるかもしれません。

ステップ3:対象者を明確にする

アンケートの対象者

アンケートを行う目的や得たい情報によって、対象となるターゲットも異なってきます。

新規顧客なのか既存顧客なのか、不特定多数が対象か、特定多数が対象化など、何を目的としたアンケートであるかによって、決定しましょう。

ステップ4:収集する時期と期間を明確にする

収集する時期は、例えば対象が企業などの場合は、繁忙期を避けるようにしましょう。あくまで対象者が忙しくない時を狙うのが回答してもらえるポイントです。

回答期間は長すぎず短すぎず1~2週間程度がいいでしょう。また、期間を明確に設定しておくことで、回収率が上がります。

ステップ5:アンケートの種類を決定する

アンケートの種類によって回答率などに差が出てきます。

選択式(ラジオボタンやチェックボックス、5段階評価やマトリックスなど)や記述式などの目的に合わせ、回答形式を決定しましょう。記述式の場合、全ての項目を記述式にすることは避け、適宜選択式とミックスすると回答率が上がると言われています。

また、パソコンやスマーとフォン経由の回答か手書きでの回答かなど、対象者の年齢層に合わせた実施方法を選びましょう。

ステップ6:集計をどのように行うか決定する

得たい情報を明確にする時点で、ある程度は集計方法も想定されていると思いますが、アンケート作成のステップを踏むごとに、より最適な集計方法が変わってくることもあるでしょう。そのため、集計方法の決定は最後のステップとして実施しましょう。

どの集計方法なら、本当に得たい情報を得られ、目的を達成できるのか。当初想定した集計方法で本当に間違いないかの確認の意味でも、最後に集計方法を決定するといいですね。

集計には、例えば以下のような方法があります。

単純集計
質問ごとに集計し、各質問の回答の分布を得る形式のことを言います。質問の回答形式により集計方法が異なり、単回答(SA)や複数回答(MA)などの選択肢を回答する質問では、各選択肢の回答頻度を集計。数量を回答する質問では、階級を区切り、各階級の回答頻度を集計します。
クロス集計
単純集計の回答とあわせ、回答者の年齢をかけあわせるなど、要素同士を掛け合わせた詳細な分析を行いたい場合に適しています。
アフターコーディング
記述式で自由回答された回答を意味の似通ったカテゴリ別に分類することによって、定性的なデータを定量的なデータにする集計方法です。

有効な回答を増やすために出来る事5つ

アンケートに答える人

有効な回答を増やすには、いくつかの工夫が必要です。より有効な回答を得るために、以下の内容を意識し、アンケートを作成していきましょう。

①アンケート回答時間や設問数を冒頭に記載する

アンケートの回答にかかる所要時間や設問数、回答形式などを冒頭に記載し、回答者に答えやすさを伝え、回答のハードルを下げておきましょう。

➁どういう意図のアンケートかをまず伝えてしまう

目的が不明確なアンケートの場合、有効な回答が集まりにくくなってしまいます。また、いきなり「質問に回答してほしい」と伝えても、少しぶしつけな印象を与えてしまうかもしれません。友好的に協力してもらうための対策として、アンケートの冒頭に目的を具体的に記載しておきましょう。こうすることで、有効な回答が集まりやすくなります。

 

たとえばPCやスマートフォンでアンケートを取る場合、アンケート開始の画面に、「このアンケートは○○(製品名)をより使いやすく改善するために実施しています。回答の所要時間は○分程度。全○問の選択式です。ご協力よろしくお願いいたします。」などのように、回答時間や設問数などと併せて、記載しておくといいでしょう。

➂回答者が快く答えられるような設問にする

回答者を不快な気持ちにさせてしまうような設問があると、アンケートの回答自体を得られない可能性が高くなります。同じような内容だとしても質問の言い回しを変えるなどして、回答者が不快に思わずに回答できるよう工夫しましょう。

④回答者の思考が止まらない流れを意識する

選択式の質問の途中に、急に記述式の回答形式のものが挟まると…回答する側としてはどうでしょうか?「さくさく選択してたのにいきなり書くタイプ!」と、途端に面倒になってしまう方も多いかと思います。

スムーズに答えてもらえるように同じジャンルの質問をひとまとまりにし、最初はスムーズに答えられる選択式のものを配置し、最後に記述式の質問を配置してみましょう。

また、回答形式については、混乱してしまう可能性がありますので、1つのアンケートにあまり多くの回答形式をミックスしないようにしておきましょう。

⑤場合によってはインセンティブを!

アンケートのボリュームによっては、回答に時間がかかるため、回答率が低くなりがちです。

これを防ぐために、ギフトカードやプレゼントなどの景品を用意するといいでしょう。

また、個人情報の収集を同時に行いたい場合にも、インセンティブは有効です。

無料でアンケートを作れるサイト・ツール

アンケートの作り方

ここまではアンケートの作り方やコツについて説明をしてきました。

では実際に、いざアンケートを作る際には何を使って作成すればいいのでしょうか?

ここからは、Web上で回答を集める際に、基本的に無料で利用できる便利なツールやサイト、アプリケーションを紹介します。

Questant
Questantは、ネットリサーチ国内実績No.1の「マクロミル」が提供している無料のセルフアンケートツールです。特徴は、年間20,000件を超える調査実績がある同社のノウハウが詰まっているところ。初心者でも画面と会話をするように簡単にアンケートが作成できます。
パソコンでもスマートフォンでも回答できる画面を提供している他、アンケート結果をリアルタイムでグラフに反映できます。
フォームラン
フォームランも、無料で利用できるツールです。利用ユーザー数は5,500ユーザーを突破しています。アンケート作成に特化したツールではなく、テンプレートからオンラインフォームを作成するツールで、いくつかあるフォームのサンプルの中から近いものを選び、カバー画像やロゴなどのビジュアルがカスタマイスできる仕組みです。
満足度調査のフォームがありますので、顧客満足度調査のアンケートを行う場合はそのまま利用が可能です。
Googleフォーム
Googleアカウントを持っている人なら無料で、選択式やプルダウン形式、評価スケールなどのさまざまな形式から質問を選択し、高度なアンケートが作成できます。質問によっては画像やYouTube動画の追加、回答に応じた質問のスキップなども設定が可能です。共同編集も可能なので複数人でアンケートが作成できます。
フォームはパソコンにもスマートフォンにも対応しているので、外出先からの作成や回答も可能。整理して分析をする際も、アンケート結果から自動的に集計し、リアルタイムで回答状況やグラフを確認することもできます。結果をスプレッドシートに表示させての詳細な分析も可能です。
ミルトーク
こちらもマクロミルが開発したツールです。Web上で生活者と直接会話することで消費者の声をリアルタイムに集め、商品開発の気づきやアイデアに意見をキャッチアップするツールです。
自由回答の記述式で回答を集めるアンケートを取りたい場合は1つの選択肢として使えるでしょう。1掲示板当たり100件までの投稿を受け付けられ、うち30件まで無料で閲覧できます。有料オプションでは31件以上のコメントの閲覧や属性の限定などが可能です。
ExcelやSharePointなどのofficeツール
ここまでに紹介したツールはいずれも登録が必要で、難易度はさまざまですが、使い方を覚える必要もあります。また、適したアンケート内容や回答形式などもツールによっては制限があります。

登録などが面倒、または今すぐに作らないといけない、アンケートの自由度を高くしたいなどの際にはofficeツールでの作成も検討してみましょう。
特にSharePointでは、アプリページで[アンケート]を検索すればアンケートアイコンが見つかります。このアンケート作成機能を使い、質問文の入力から回答形式の選択。回答の選択肢の登録や回答が必須かどうかまで、簡単に設定することが可能です。

まとめ

以上のように、アンケート作成にはさまざまなコツがあります。
特に注意し、意識すべきことは、「アンケートの本来の目的から逸れてしまうこと」。アンケート作成のステップから順に着実に押さえて、有効な回答を得られる内容にしていきましょう。

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