365日Officeライフ!
Office365解説

2020.02.21

Microsoft 365(Office 365)とは?Office2019との違いや選び方もわかりやすく解説!

Microsoft365(Office365)は簡単にいえば、「クラウドで利用できるOfficeアプリケーション」「アプリを更に便利に利用するためのサービス」のセット商品です。プランによって使えるアプリとサービスが少しずつ変わります。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、2020年10月13日に、Office2010のサポートが終了します。パッケージ版のOfficeを利用している場合には、サポート期限に気をつけなければ、「セキュリティや互換性の問題」などで、周囲に迷惑をかけたり仕事が滞ったりしますよね。

実は、このような心配はクラウド版の365に切り替えればすっきり解消します。いつでも最新で安全な状態のまま利用できる365の魅力と、またプランをどのように選べばよいかについて解説していきます。

365ってどんな製品?パッケージ版との違いとは

365とパッケージ版Officeには、大きく異なる点があります。

まず、それぞれ「ライセンスのルール」が違います。そのため利用者は自身の優先順位にそって、どちらかを選択しなければなりません。
365について、パッケージ版との基本的な違いをまとめてみました。

クラウド版のOffice製品である

365はクラウド版なので、どこでもどのような端末でも、最新の状態でOfficeを手軽に利用できます。Windows PCやMacだけでなく、タブレットまたはスマートフォンでも使えるので、外出中でも心配ありません。

サブスクリプション型である

最初に一括で料金を払い購入するパッケージ版と違い、365は月々または年間で料金を継続して支払う、「サブスクリプション型の契約」です。
最近では、この方式で利用できる製品やサービスが次々に誕生しています。初期費用の負担が少ないですし、自分の使いたいタイミングで利用できるので、利用したい期間が決まっている、といった方にはとてもおすすめです。

利用できる台数が違う

同一ユーザーなら、複数台で同時に利用可能です。例えば、最もスタンダードともいえる「Microsoft 365 Apps for business(旧 Office 365 Business)」プランでは、最大で15台までアプリをインストール可能です。パッケージ版の2台と比べ、十分すぎる数ですね。

常に最新の状態で利用できる

2020年2月時点では、パッケージ版のバージョンは2019です。これまでと同様に、何年後かにはバージョンアップが行われ、サポートは終了すると考えられます。
365を使用していれば、こういった心配をしなくて済みます。これで、社内のメンバーや大切なお客様、友人などとのファイル共有・共同作業も、安心して継続可能です。

余裕のオンライン・ストレージ容量

1TBとパソコンの記憶容量に匹敵する容量なので、データの保存やバックアップなどがしやすくなります。Microsoftが提供しているので、信頼できる高品質なオンライン・ストレージとして使えるのではないでしょうか。

無理のない料金や支払い方法

例えば、お名前.comが提供する「Microsoft 365 Apps for business(旧 Office 365 Business)」プランなら、契約プランによって1か月946円(税込)からExcelやWord、PowerPoint。そしてOneDriveなどのサービスを使えるようになります。
また、支払いについても個人から法人までに対応できる複数の方法を選択できます。

種類がたくさん!365の各プランはどう選ぶ?


365には、個人の方から中小企業、大企業向けと様々なプラン展開があります。
この記事では主な7つのプランを詳しく解説していきますが、7つもあると「一体どれがいいの…」と迷ってしまいますよね。
ここからは、様々な角度から皆様にあった最適なプランの選び方を紹介していきます。

対象グループ

利用するユーザー数によって、利用するアプリやサービスが変わるため、それぞれ細分化されたプラン展開になっています。
どのプランにしたらいいのか迷った時は、ぜひご自身がどのグループのユーザーかチェックすると、ご希望のプランを見つけやすくなるでしょう。
例えば、お名前.comで取り扱う365商品の場合は以下のようなプラン分けがされています。

グループ プランの名称
個人・中小企業向け 3プラン

・Microsoft 365 Apps for business(旧 Office 365 Business)

・Microsoft 365 Business Basic(旧 Office 365 Business Essentials)

・Microsoft 365 Business Standard(旧 Office 365 Business Premium)

大企業向け 4プラン

・Microsoft 365 Apps for enterprise(旧 Office 365 ProPlus)

・Office 365 Enterprise E1

・Office 365 Enterprise E3

・Office 365 Enterprise E5

プラン毎の内容

それぞれのプランは、Word、Excel、PowerPointなどの従来からある主要な「Officeアプリケーション」と、OneDrive、SharePoint、Microsoft Teamsなど、アプリの活用を拡張し、更に便利に利用するための「サービス」とで構成されています。

それではここから、プラン毎にどのようなアプリとサービスが組み込まれているのかをそれぞれ見ていきましょう。

(1)Microsoft 365 Apps for business(旧Office 365 Business)
従来のOfficeユーザーの方はここに入ります。1TBの大容量ストレージも利用できます。プランに「Business」と入っていますが、個人の方でも利用可能です。
アプリ Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Access、Publisher
サービス OneDrive for Business

【こんな方におすすめ】個人・中小企業ユーザーで、Officeアプリのみを利用する方

(2)Microsoft 365 Business Basic(旧Office 365 Business Essentials)
このプランでは、Officeアプリは使用できませんのでご注意ください。Officeサービスにはメール、情報共有、web会議、ストレージ機能などがあります。
アプリ なし
サービス Exchange、SharePoint、OneDrive for Business、Skype for Business、Microsoft Teams、Yammer

【こんな方におすすめ】個人・中小企業ユーザーで、Officeアプリは必要なく、「Officeサービス」のみ利用する方

(3)Microsoft 365 Business Standard(旧Office 365 Business Premium)
このプランは、上記(1)Office 365 Businessと(2)Office 365 Business Essentialsとの合体型になっています。
アプリ Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Access、Publisher
サービス Exchange、SharePoint、OneDrive for Business、Skype for Business、Microsoft Teams、Yammer

【こんな方におすすめ】個人・中小企業ユーザーで、OfficeアプリとOfficeサービスのすべてを利用する方

 

ここまで個人・中小企業担当者向けに、3つのプランをご説明しました。更に詳しいプラン説明は、こちらのページをご覧ください。
次に、大企業ユーザー向けに提供されている4つのプランについて解説します。

(4)Microsoft 365 Apps for enterprise(旧Office 365 ProPlus)
リモートワークでの利用も想定されています。Windowsのリモートデスクトップサービス(RDS)を利用して、Officeアプリを動かすことができます。
アプリ Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Access、Publisher
サービス OneDrive for Business

【こんな方におすすめ】300以上の大企業ユーザーで、Officeアプリしか利用しない方

(5)Office 365 Enterprise E1
Officeアプリは使えません。Officeサービスにはメール、情報共有、web会議、ストレージ機能があります。
アプリ なし
サービス Exchange、SharePoint、OneDrive for Business、Skype for Business、Microsoft Teams、Yammer

【こんな方におすすめ】300以上の大企業ユーザーで、Officeアプリは必要なく、「Officeサービス」のみ使う方

(6)Office 365 Enterprise E3
このプランは、上記(4)Office 365 ProPlusと(5)Office 365 Enterprise E1との合体型になっています。ドキュメントとメールのアクセス制御が実装されるなど、セキュリティはより向上しています。
アプリ Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Access、Publisher
サービス Exchange、SharePoint、OneDrive for Business、Skype for Business、Microsoft Teams、Yammer

【こんな方におすすめ】300以上の大企業ユーザーで、OfficeアプリとOfficeサービスのすべてを利用する方

(7)Office 365 Enterprise E5
Office 365 Enterprise E3と比べて、より強固なセキュリティが保たれています。Office 365 Enterprise E5だけに、Officeサービスとして「PowerBI Pro」が加わっています。こちらはBI(ビジネス・インテリジェンス)用の専用ツールで、企業が膨大なデータを収集や分析をし、経営判断に役立てることを目的としています。
アプリ Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Access、Publisher
サービス Exchange、SharePoint、OneDrive for Business、Skype for Business、Microsoft Teams、Yammer、PowerBI Pro

【こんな方におすすめ】300以上の大企業ユーザーで、(6)のOffice 365 Enterprise E3の内容に加え、高度なデータ分析ツールを利用する方

 

大企業向けのプランについての更に詳しい内容や利用方法については、こちらからご覧ください。

365で利用できる特徴的なツール7選


簡単に前述していますが、365には従来からある標準的なOfficeアプリのほかに、アプリを拡張する機能として様々な「サービス」があります。サービスには、最初からプランに含まれているものと、別途申し込み使用する単体プランの2種類あります。その中からおすすめのものを6つご紹介しましょう。

(1)SharePoint Online
SharePointでできることは、プロジェクト単位でポータルサイトを作成し、情報やファイルの共有や管理です。コンテンツ管理やワークフローの機能もあります。

SharePointについての詳しい内容や利用方法についてはこちらをご覧ください。

(2)Microsoft Teams
チーム内でのチャットツールとして使えば、作業を効率的に進めることができます。もちろんOfficeアプリとの連携は簡単で、初めての方でも使いやすくなっています。

Microsoft Teamsについての詳しい内容や利用方法についてはこちらをご覧ください。

(3)Planner
タスク管理ツールとして、チームの作業を整理し円滑に進行できるようになります。上の項目でご紹介したMicrosoft Teamsと連携すれば、コミュニケーションを強化し、さらにタスク管理を改善することができます。

Plannerについての詳しい内容や利用方法についてはこちらをご覧ください。

(4)OneDrive for Business
クラウド上での大容量ストレージサービスです。Office 365 Enterprise E3とOffice 365 Enterprise E5は容量無制限で、他のプランでは容量1TBです。単体のプランも用意されています。

OneDriveについての詳しい内容や利用方法についてはこちらをご覧ください。

(5)OneNote
メモやノートを簡単に作成できるアプリです。いろいろなデバイスで、メンバーとの同期や共有が可能です。使っていない方や気になっている方は、ぜひお試しください。
(6)Exchange Online
メールサービスとして、スケジュール管理やアドレス帳の機能があります。Exchange Onlineは、以下の2種類あります。単体でも申し込みできます。
対象 特徴
プラン1 Microsoft 365 Business Basic(旧Office 365 Business Essentials)
Microsoft 365 Business Standard(旧Office 365 Business Premium)
Office 365 Enterprise E1
・メールボックス容量:50GB
・スパム・ウイルス対策:標準搭載
プラン2 Office 365 Enterprise E3
Office 365 Enterprise E5
・メールボックス容量:100GB(アーカイブは容量無制限)
・スパム・ウイルス対策:標準搭載
・コンプライアンス対応機能:あり
・ホスト型ボイスメール:あり
(7)Visio Online プラン2
フローチャートなど作図用ソフトウェアとして、アプリとクラウド上のサービス両方で使えます。2 GB分のOneDriveストレージが付属しています。
【利用できるプラン】
単体での申し込みのみ

結局365がいいの?パッケージ版のOfficeがいいの?

いろいろと判断基準はありますが、今回は以下の通り簡単にまとめてみます。

 

【365をおすすめする場合】

  • セキュリティと互換性を重視する
  • OfficeアプリにプラスでOneDriveやTeamsなどのサービスを使って作業をしたい
  • 煩雑なライセンス管理と手続き、入れ替えを少しでも簡単にしたい
  • 利用状況にできるだけ合ったプランの中から選択したい
  • 複数端末且つ複数の場所で利用することを想定している

 

【パッケージ版をおすすめする場合】

  • 長期間、基本的なOfficeアプリのみを使用する予定である
  • バージョンアップ時に、都度買い替えする手間とコストを心配する必要がない
  • 会社で使う場合、ライセンス管理の負担が比較的少ない

まとめ

ここで紹介したものは個人利用・法人利用をするために最もオーソドックスなプランです。
365は種類も豊富ですが、ご自身にピッタリの者を選ぶと仕事やプライベートでのOffice利用効率やコストパフォーマンスの向上に一役買ってくれることでしょう。
この記事が皆様の365選びの参考になれば幸いです!

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