2020.06.01
「TeamsとZoom」を比較!テレワークなどで気付いたTeamsのポテンシャルとは?
テレワークに関連したツール類の需要が高まる昨今、特に注目を集めているのがオンライン会議を実現するのに使うTeamsやZoomです。
いずれもリモートでコミュニケーションをとるには便利なツールですが、今回はTeamsを積極利用し始めた弊社GMOインターネットの中で、Teamsにフォーカスしながら実際にTeams・Zoom両方を使っているパートナー(従業員)による生の声をお届けします!
はじめに、弊社の状況について
GMOインターネットグループでは、2020年1月16日に日本で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された時点で全パートナーへの注意喚起、そこから状況に応じて海外出張の取り止めや中国からの帰国者の在宅勤務指示、そして1月27日からは国内主要オフィスにおいて在宅勤務へ移行するなど、パートナーの安全を最優先とした対策をいち早く講じています。
※在宅勤務体制に移行した後のGMOインターネットグループのオフィスの風景。
本格的な在宅勤務への移行により、コミュニケーションツールとしてTeamsやZoomなど様々なテレワークソリューションの活用が社内で進んでいます。
まずはTeamsとZoomの主要機能を比較
はじめに、公開されているTeamsとZoomの主要機能を比較表で見てみましょう。
Teams | Zoom | |
音声・ビデオ会議 | 〇 | 〇 |
テキストチャット | 〇 | 〇 |
デスクトップの共有 | 〇 | 〇 |
相手のパソコンをリモート操作 | 〇 | 〇 |
ファイル送受信 | 〇 | 〇 |
ホワイトボード | 〇 | 〇 |
背景のぼかし | 〇 | × |
カスタム背景 | 〇 | 〇 |
挙手機能 | 〇 | 〇 |
投票(アンケート)機能 | △
※Formsで実現可能 |
〇
※有料版のみ |
ストレージ機能 | 〇 | ×
※録画データ等を保存する機能はあり |
Officeとの連携 | 〇 | × |
最低限欲しい機能はどちらも備えている!
比較表からもわかるように、TeamsとZoomは以下に挙げるようなオンライン会議ツールとして
- 音声・ビデオ会議
- テキストチャット
- デスクトップ共有
- ホワイトボード
- ファイル送受信等
といった最低限欲しい機能をどちらも備えています。
これだけ機能がそろっている上に、Teams・Zoom共に映像の質は悪くないので、どちらを使ってもクオリティの高いオンライン会議を実行できるでしょう。いずれも機能が豊富であり、その全てを使いこなしている方は少ないのではないでしょうか?
ではここから、実際にZoomとTeamsを利用している社員の話をきいてみましょう。
社内インタビュー➀デベロッパーリレーションズチーム・加藤さん
加藤由香子
デベロッパーリレーションズチーム マネージャー
業務内容を教えてください
エンジニアに向けた技術広報という立場で、主に勉強会やイベント開催などを通じ、弊社の強みをアピールし採用につなげる業務をおこなっています。
Teamsをどのように活用していますか?
チーム内のコミュニケーションで主に活用しています。
開催イベントごとに担当を振り分けてチャネルを作り、その中でチャットでのやり取りやテレビ会議に加え、議事録やファイルの管理、wikiを使って基本ルールや決まり事の周知などをおこなっています。
特に議事録は、OneNoteというデジタルノートをTeamsに連携して作成しているので、チャットに議事録をその都度投稿、という手間がなくなりだいぶ楽になりました。
過去のものを探すのに思ったより時間がかかったりもしていましたが、Teams(チャット)内のファイル(OneNote)にそのまま格納できるので、情報が整理されて探しやすく、しかもチャットやテレビ会議をしながら過去の議事録を振り返ったりする時にとても便利になりました。
ほかには、Plannerというタスク管理ツールもTeams内で利用していますね。
メンバー全員のタスク状況や、案件ごとの進捗がすぐに把握できるので、週次で行っている定例ミーティングなどもスムーズになりました。Teams内で活用することで時間の短縮ができているなと感じます。
今まではこういったタスク管理にAsanaを使っていたのですが、Plannerでも十分に管理できることが分かり完全移行しました。ただ、Asanaはアーカイブとして残しておきたいので、Teamsとアプリ連携して使わせてもらっています。
他社のツールとも連携できるのはとてもありがたいですね。
※様々なアプリをタブに設定してTeams内で作業を完結させている。
Zoomと切り分けて使う理由は何ですか?
Zoomはグループ会社や他部署とのテレビ会議で使っており、Teamsと比較しても音声・映像の質は体感的には遜色ないと思っています。
実は、グループ会社内でテレビ会議ツールは一本化されていないんですよね。相手側のツールに合わせて使い分けているという状況もありまして。実はチャットも同じで、Teamsのほかにも相手側にあわせてChatwork、Slackと使い分けています。
チーム内の反応はいかがですか?
正直なところ、チーム内ではツールがばらばらに存在することに煩わしさ感じるとの声はあがっています。
Teamsの良さは機能ごとに別々のアプリにアクセスする必要がないことでしょうか。使い慣れているWordやExcelなどのOfficeアプリもTeams内で展開できて共同編集作業ができますし、一切の煩わしさから解放されています。コストも集約されるため、個人的にはTeamsへの一本化がベストではないかと思っています。
社内インタビュー➁Webマーケティングチーム・本間さん
本間一成
お名前.com事業部 Webマーケティングチーム マネージャー
業務内容を教えてください
GMOインターネットの老舗ブランド“お名前.com”の部門に所属し、オンラインマーケティングに特化したWebでの販売戦略チームを牽引しています。
Teamsをどのように活用していますか
チーム内のコミュニケーションに加え、お取引先とのやり取りにも積極的にTeamsを活用しています。フリーランスの方とお仕事をご一緒する際も、外部招待機能を使ってTeamsでやり取りするケースがあります。
特にTeams会議はフル活用ですね。
在宅勤務が始まって以来、Teams会議は常時チームメンバーと繋げている状態にしています。オフィスにいる時と同じような感覚で話しかけてもらいたいので、チャットで「今ちょっといいですか?」と声かけてもらったらすぐにTeams会議で会話できる状態にしてあるんです。在宅であっても頻繁にテレビ会議しているわけですが、私は息子の部屋で仕事しているので背景ぼかし機能なんかは地味に嬉しい機能ですね。物が散らかってますから(笑)
業務の引き継ぎやレクチャーについても、リモートでは少々心配があったのですが、むしろTeamsで効率的に進められました。
細かいオペレーションを画面共有してもらって録画、それをMicrosoft Streamにあげていつでもメンバーが確認できるようにしてあります。画面を一つずつキャプチャして…といったマニュアル作りが必要なかったので、時間短縮になりました。
あとはアプリ連携が豊富な点も魅力ですね。教えてもらって使いはじめたアプリでいいなと思ったのは「Polly」という投票アプリです。我々はオンラインマーケティングチームなので新しいデザインやバナーをどんどん試すんですが、いくつかの案をチャットにポストして「どっちがいい?」みたいにチームの意見をまとめるときに使ってみたり。あとは「チームの達成会、どっちの飲み屋がいい?」みたいな使い方もしてみたり。
Teamsはチームコミュニケーションの活性化に間違いなく繋がっていますね。
※PollyをTeams内で連携させてメンバーの意見を取りまとめている。
Zoomと切り分けて使う理由は何ですか?
これは他のチームと一緒で相手方に合わせて使い分けている状態です。テレビ会議の質は良いですので、双方の使い慣れた、且つ導入されてる率の多いZoomで開催することは多いです。
ただ、相手方にTeamsが入っていなくとも、こちらから招待すると普通にTeamsでミーティングを行う事もできるので、Officeアプリケーションともシームレスに連携できるわけですし、個人的には社外社内共に、Teamsにまとまるのがベストな選択かなと思っています。
チーム内の反応はいかがですか?
よくテレビ会議の設定をメンバーに依頼することがあるのですが、面倒な会議のセットもグンと楽になったようです。スケジュールアシスタント機能を使ってOutlookで他のメンバーの予定を見ながら日程調整ができますし、会議リンクもアジェンダも関係者のOutlookに一発で送れてしまう。Teamsを使うまでは、これを一つずつバラバラにやってたわけですから非常に効率的になったと思います。
あとは在宅勤務が明けた時の話になりますが、リアルな会議を行う際はこれに加えて会議室予約システムなんかも連携されたら最強だと思います。もうTeams以外開く必要がなくなるわけですから。
こういうちょっとしたことでも確実にストレス軽減に繋がっているので、Teamsはメンバーのパフォーマンスをフルに発揮させるのに欠かせないツールになっています。
まとめ
Teams・Zoomのテレビ会議機能は、どちらも映像・音声の質が十分で甲乙つけがたいというコメントがありました。
ただ、それでもTeams利用に積極的になったのは、OutlookやWord、Excel、PowerPointといったOfficeアプリやSharePointなどといったOfficeサービスなど、Microsoft社製品や連携可能アプリをシームレスに使える点、更に確実にコストや時間の削減に繋がっており、Teamsのメリット・優位性としっかりと感じているからでしょう。
Teamsはコストパフォーマンスに優れ、うまく活用すればテレワークの効率を加速度的に向上できるソリューションと言えます。
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