Wordで資料を作成しているときに、「文章を削らずに1ページで収まるように段落を調整できないかな。」「この段落だけ読みやすくすっきりさせたいな。」などと感じることはないでしょうか。
そんなときには、Wordの「行間調整」を活用するのがおすすめです。行間を調整することでコピー用紙を節約したり、読みやすさを向上させたりする効果が期待できます。
ここでは戸惑いやすい部分を丁寧に説明しながら、行間を広くしたり・狭めたりするテクニックをご紹介します。
Wordで文書を調整するメリット
行間をうまく調整すれば、これまでコピー用紙が2枚必要だった資料作成が、1枚ですむようになったり、主張したい一文だけ過剰な装飾を使わず、効果的に強調したりすることも可能になります。
読み手には文のカタマリを意識させることにつながり、より読みやすい資料の作成にも役立ちますよ。
そのほか漢字にルビを振る必要がある時に、文書全体の行間を指定しておくことにより、ルビがある行・ない行とで行間のばらつきが生じることを防ぐこともできます。
基本的な行間の設定方法
それでは、基本的な行間の調整方法を画像とともに解説していきます。
- 行間を設定する場合、あらかじめ調整したい段落をすべて選択しておきます。
- 以下の画像のとおり、メニューバーの「ホーム」タブから「段落」スペースの右下にある小さな四角い部分をクリックすると、プルダウンで調節できる数値が出てきます。
- この数値の中から、例えば「0」を選択してみます。すると、
このように、行間がすべて均等に広がりました。
これで完了です。
もっと詳細に行間を設定する方法
前述した方法では、プルダウンにある行単位でしか行間を調整することができませんよね。
更に細かく行間を調節したい際には、以下の方法で設定してみてください。
- メニューバーの「ホーム」タブから「段落」スペースの右下にある小さな四角い部分をクリックしてください。
- 「段落」ダイアログボックスが表示され、「インデントと行間隔」というメニューが表示されます。
- 「段落」ダイアログボックスにある「行間」項目の選択肢を「固定値」に設定してみてください。]
すると、隣の「間隔」ではpt(ポイント)という単位で好きなように行間を指定できるようになります。
ここを調整して、理想的な感覚の文書を作成することが可能です。
Wordの場合、フォントの大きさもptで指定することができるため、たとえば12ptの文字サイズに対し、12ptの間隔を設定すると、行間ゼロの状態にすることができます。
逆に、フォントサイズ12ptに対し13ptといった間隔を指定すれば、行間は1pt分の空白ができ、文字のサイズによってはとても見やすくなるのではないでしょうか。
段落ごとに細かく指定できるので、本文はやや狭めに行間を設定して、見出し部分は広めの行間をとって目立たせよう・・・という場合にも便利です。
この「固定値」を活用すれば、行単位ではなく、より細かく思い通りの間隔で行間が調節可能になりますね。
まとめ
Wordで作ったものに限らず、文書の行間は読みやすさや、文章の雰囲気を出すためにとても大切なものです。
行間を自在に使う事で、「あと少しで用紙1枚分に収まりそうなのに…」「全部同じテンションでなんとなく文章が読みづらい…」といった悩みからもきっと解放されることでしょう。
「行間」の操作方法をマスターしたら、次は「行グリッド線」の間隔設定を習得してみましょう!
文書を作成する機会の多い方なら、きっと作業の効率化へとつながるはずです。
Wordを好きな期間だけお安く使うには「Microsoft 365」がおすすめです。